通勤に最適な傘を求めて
会社退職後、資産運用と在宅ワークで生活するようになってからは、雨の日に外出するというお天道様に逆らうような行為は慎んでおりますが、30年余のサラリーマン生活の中では、通勤に際して雨天決行・台風強行は常識でした。
もちろん、都心部は自動車通勤ではなく電車通勤。
満員電車なのでレインコートも着られません。
となると、雨から我が身を守ってくれるのは傘のみです。
いかに自分に最適な傘を見つけ出すか、これは電車通勤のサラリーマンに共通するテーマでしょう。
20代を共にした傘:ビニール傘
傘というものは、雨の時にはありがたい存在ですが、雨がやんでしまうと途端にお荷物となります。
普段持ち歩いている物ではないですから、いつでもどこにでも忘れてしまうのが傘。
20代はお金の無い年代でもあり、傘忘れには困っていました。
ちょうどこの頃、コンビニでビニール傘が売られるようになりました。
安いし、すぐ手に入るし、大変便利な時代になったと思ったものです。
しかし、ビニール傘は強風でよく壊れました。
また、誰もが同じようなビニール傘を持つようになったことで、職場などで間違えて持っていかれる悲劇が繰り返されました。
雨が降るかもしれない・・・程度では、荷物になる傘を持っていかない通勤が当たり前となり、雨が降ると慌てて買ってどんどん増えるビニール傘。
家にも職場にも置きビニール傘があるものの、持ち歩く習慣が無くなったので肝心な時には手元に無いビニール傘。
通勤傘であれば、やはり通勤中いつでも使えるようにカバンに入れておきたい。
少しずつそういう思いが出てきました。
30代を共にした傘:大型多機能折り畳み傘
台風に負けず頑丈で、全身を守る大型で、カバンに入れておける折り畳み傘を通勤傘にしよう。
ビニール傘のように使い捨てるのでは無いから、少々高価でもワンタッチ折り畳み機能など、多機能な傘がいい。
そう思って東急ハンズに行き、お気に入りの大型多機能折り畳み傘を購入しました。
折しもゲリラ豪雨が多くなり始めた時期、折り畳み傘にしておいてよかったと思ったものです。
しかし、台風級の風雨では、頑丈な傘でも持つ手首の方が翻弄されます。
また、雨が降る方向性が定まらないビル風、時には自動車からのアンダースローもあり、大型傘であってもある程度濡れることには変わりないということもわかりました。
最大の欠点は、大きいし重いこと。
いつでもカバンに入れておけるようにと折り畳み傘を選んだのに、大きさと重量で存在感が抜群。カバンの主荷物が折り畳み傘、ついでに書類等も入れている気分になってきました。
結局、天気予報を見て折り畳み傘をカバンに入れる必要の有無を判断する習慣がついてしまいました。
こうなってしまうと、折り畳み傘の意味がありません。
40代を共にした傘:小型軽量折り畳み傘
ゲリラ豪雨、気候変動の時代。
傘は常時携行してナンボの存在であり、折り畳み傘が通勤傘の最適解であることは30代の頃と変わらぬ価値観です。
とはいえ、梅雨時期でもない限り、晴れや曇りの日がほとんどであるのも事実。
折り畳み傘は常時カバンに入れておき、いざという時すぐ頼りになりつつ、普段は存在に気づかないほど小型軽量であることが望ましいのです。
小型軽量の折り畳み傘とはいえ、台風や強風でも電車が終日運休しない限り通勤しなければならない社畜を守る耐久性が欲しい。
そんな都合良すぎる要求に応えてくれたのがモンベルのトレッキングアンブレラでした。
登山用品だけあって、小型軽量かつ堅牢という、相反する性能を見事に満足してくれました。
以来、50代で退職するまで、この傘を使い続けました。
2023年の夏は例年にない猛暑日の連続とあって、日傘をさしている方を多く見かけますが、このトレッキングアンブレラと同タイプの日傘を使っている方を見て、懐かしいと思い出しました。
日向を歩く時だけ使うとなれば、より一層小型軽量折り畳み傘の価値があるのかもしれませんね。