パキシルを服用し続けることによって、日常生活・徒歩通勤・デスクワークの日々は落ち着いてきましたが、出張・帰省はできないままでした。
そしてついに、徒歩通勤を可能としてきた都心部の高額ボロアパートの家賃を払い続けるのが苦しくなってきたのです。
しかもこのボロアパート、床下でネズミが死んで、部屋中がハエだらけになってくる始末でした。
これには気丈な妻も困り果てていました。
事ここに至って、私は年度末に退職する決心をしました。
次の予定は全く無いし、こんな精神状態で新しい仕事が見つかるとも思えませんでしたが、今のままでは人生が終わる、それだけは明らかだったのです。
上司は良い人だったので申し訳なかったのですが、年度末に退職する旨と理由を報告しました。
わかった、と聞いてくれた上司は、しばらくして都内2ヶ所の宿舎を紹介してくださいました。
経済的理由が最終的なトリガーであれば、少し電車には乗るが比較的家賃の安い宿舎から通勤してみることはできないかとのことでした。
正直、職場のお荷物にしかなっていないと思っていただけに、こういう引き留めて下さるようなお話があるとは想像していませんでした。
感動で半泣きになりながら、妻と相談してみますと伝えました。
妻は喜びました。
早速、上司に宿舎を希望する旨と感謝を伝えると、上司も喜んでくださいました。
事は決し、あとは私が約20分間の普通電車区間を耐えるだけです。
駅間は平均2分程度。
そうすれば家族も職場の皆様も喜んでくれるはず。
今まで後退していくばかりだった行動範囲、転居を転機に挽回していこう。
まだ何の実績も出せていませんが、こう思えるようになってきたことが嬉しかったです。
大学病院精神科から心療クリニックに変更しました(2008年5月)
新居から普通電車での通勤は克服しました。 とりあえず一歩前進。 しかし、乗り物とは関係なく、日常生活の中で不意に襲ってくる原因不明の強い不安感。 なんと表現すればいいのかわからないのですが、 スッと冷 ...
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