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レバナスとは
米国のNASDAQ市場の株式指数にレバレッジを掛けた投資信託等は、通称レバナスと呼ばれています。(レバレッジとは、値動きを2倍3倍と大きくする仕組み)
NASDAQ市場は、ハイテク企業や新興企業といった景気敏感な企業が数多く上場しているので、その株価指数の値動きは激しいことで知られています。
元々値動きの激しいNASDAQ市場の株価指数をレバレッジ効果で倍にするレバナスは、コロナ禍の量的緩和政策で株価が急上昇していた2020年頃から大変注目を集めていました。
積立投資によるドルコスト平均法
基準価格が日々値動きする投資信託等を、一定の金額で積立投資する方法のことをドルコスト平均法と呼びます。
投資信託等を一括投資ではなく、時間分散して積立投資することによって、基準価格が低い時の購入口数は多くなり、高い時の購入口数は少なくなります。
長期的な価格変動リスクを低減させるのに有効な方法です。
今月の運用成績
レバナス積立投資を始めてから2年2ヶ月が経過した2023年12月時点の運用成績は以下のとおりです。
【運用商品】楽天レバレッジNASDAQ-100(レバナス)
【つみたて金額】30,000円/月
【トータルリターン】167,848円(21.94%)
今月のレバナスは上昇に転じ、運用開始以来最高のリターンを記録しました。
この背景には金利と為替があります。
米国長期金利が11月中旬から大きく下落し、その後も下げ傾向が続いています。
米国短期金利も、利下げ開始時期はまだ先のようですが、金利先物市場のチャートを見る限りこれ以上の利上げ予想は無くなってきました。
これらの状況を受けて、米国株価は11月中旬から上昇に転じ、その後も高め安定しています。
為替については1ドル=150円の水準を維持していましたが、米国長期金利が下がり日本長期金利が徐々に上がりつつある中で、少し円高へ戻しました。
日米の金利政策の方向性が変わらなければ、円高傾向は今後も続く可能性もあります。
米国の株価上昇と円高ドル安が相殺したため、米国株式を対象とした為替ヘッジ無しの投資信託(S&P500ファンド等)は株価上昇の恩恵を受けられませんでしたが、このレバナスは為替ヘッジ有りのため株価上昇を受けて基準価格が上昇しました。
2022年の株価下落&円安ドル高局面では、為替ヘッジがレバナスに対しダブルパンチを与えていましたが、2024年が株価上昇&円高ドル安となれば、その逆になるかもしれませんね。