新NISAの成長投資枠で日本高配当ETFを運用
新NISAの投資方針を検討した結果、つみたて投信枠ではS&P500連動の投資信託、成長投資枠で日本高配当ETF・米国高配当ETF・ADR銘柄を購入することにしました。
新NISAの投資戦略|S&P500投資信託と日米高配当ETFの組合せ
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このうち、日本高配当ETFについては米国高配当ETFに比べて税制面で有利であり、経費率は劣るものの利回り・増配率・株価上昇率といったパフォーマンスでは引けを取らなかったことから、残る課題は日本高配当ETFと米国高配当ETFの保有比率を決めること、さらに日本高配当ETFの採用銘柄相互の保有比率を決めることです。
これらの判断材料として、新NISAへの入金(成長投資枠の年間投資上限は240万円、上限1200万円までの最短入金期間は5年)を継続する間、日本高配当ETFの利回り変動を定期的に調べることにしました。
新NISAの税金|配当金課税される米国ETFと非課税の日本ETF
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日本高配当ETFの銘柄比較(2023.9)
日本高配当ETFの2023年9月時点の配当利回り・増配率・株価上昇率を表にまとめました。
比較のため、2022年11月の配当利回り・増配率・株価上昇率を( )内に記載しています。
なお、調査対象銘柄は、新NISAで運用することにした1489と2564、加えて候補に残した1494と1577の計4銘柄です。
コード | 名称 | 配当利回り | 5年平均 増配率 | 5年平均 株価上昇率 |
1489 | NF日経 高配当50 | 3.27% (4.93%) | 18.92% | 29.10% |
1494 | One高配当 日本株 | 3.37% (3.11%) | 48.59% | 24.31% |
1577 | NF 日本株 高配当70 | 2.92% (3.68%) | 10.73% | 12.05% |
2564 | グローバルX スーパーディ ビィデンド 日本株式 | 3.99% (4.23%) | 5年未満 | 5年未満 |
※ 青太字は利回り上昇、赤字は利回り低下
高配当ETF「1489」と「1577」の利回り低下、連続増配ETF「1494」の利回り上昇
これまで圧倒的な高利回りを誇ってきた1489の利回りが、大きく低下しました。
1577は利回り3%を割ってしまい、高配当と呼んでよいのかギリギリの成績です。
対して、1494の利回りは上昇し、1489を逆転しています。
2564は利回り低下していますが、相対的に変動は少ないです。
ここで注目していただきたいのが、5年平均増配率です。
ご確認いただけるように、1494だけ顕著に平均増配率が高いのです。
これはETFの運営方針が影響していると考えられます。
1494は「TOPIXの構成銘柄のうち、10年以上毎年増配しているか、安定した配当を維持している40~50銘柄を対象とした株価指数「S&P/JPX配当貴族指数」との連動を目指す」といった連続増配を明文化しています。
したがって2022年のように日本高配当ETFが好調だった時には、他の3候補に利回りで劣後していましたが、当時ほどの好調さが無くなってきた2023年9月現在では、ついに利回り逆転に至ったことが数字に表れています。
新NISAで運用する日本高配当ETFは1489と2564、補欠に1494と1577としていましたが、拙速に決めることなく、これからも継続的に確認していきます。