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3級受験と2級受験の違い
3級に合格した後、せっかくここまで勉強してきたのだから、今の記憶があるうちに2級までとってしまおうと思い、半ば勢いで受験を申し込みました。
購入した教材は3級の時と同様に「みんなが欲しかった! FPの教科書2級」と「同問題集」のみ。
ところが勉強を始めてみると、3択から4択へと選択肢の数が増えたことが予想以上に難しく、正確に覚えていないと選択肢を絞り込めないし時間もかかります。
かといって、学生時代のように暗記力で勝負するのは無理があるのです。
この状況を救ってくれたのがYouTube動画の講義でした。
教科書と動画を組み合わせることで、同じ覚えるでも理屈で納得して覚えると記憶の定着が違うし、単語より考え方を覚えているから、初見の問題でも選択肢を結構絞り込めるようになってきました。
とはいえ、今回も3級の時と同様に問題集を3周回解く勉強法を用いましたが、1周回目は正答率のあまりの低さ(半分くらい?)に、目標を完全合格から部分合格に下げようと真剣に思ったほどでした。
でも受験料高いし、費やす時間も考えたらそんなのもったいないと思いなおし、2周回目に入ると急に正答率が伸びてきました。
少しずつ成績が伸びるというより、非線形に伸びていく感覚でした。
原因はいろいろあると思いますが、印象に残っているのは1周回目の時は問題文を読んで「適切なものを選ぶ」と「不適切なものを選ぶ」とどちらを問われているのか理解したはずが、3級に比べて長文かつ数が増えた選択肢の文章を読み進むうちに、「よし!これが正解だ!」と思わず選択して、採点は×に。
問題文を見返すと「不適切なものを選ぶ」となっていた・・・というパターンが多かったこと。
2周回目の時には、問題文を読んで「適切なものを選ぶ」となっていたときには選択肢の左隣に大きな〇を、「不適切なものを選ぶ」となってきたときには大きな×を書くようにして慎重に説いた結果、この手の間違いは激減しました。
速度重視の解き方が必要
2周回目で正答率は上がってきたものの、3級の時には無かった新たな壁が。
この段階で初めて過去問を本番に即した時間管理で実施したのですが、学科は時間ギリギリ。
実技(FP協会)はなんと30分オーバーでした。
おまけに正答率はどちらも6割前後。
あきらかに時間のプレッシャーです。
そこで、3周回目はスピード重視で行いました。
そのために、これまでは漫然と満点を狙っていたところを、ある程度時間かけてわからない問題は正解はわからないまでも絞り込んだ選択肢のうちから適当に選んで次の問題に進むという、全問は相手とせず取れる問題を確実に取りに行く方法に変えました。
また、3級では家にあったおもちゃのような小さい電卓を使いましたが、ちゃんとした事務用の電卓に使うことにしました。
少し慣れると、計算のスピードが全然違うので、やはり家庭用と事務用は違うなと実感した次第です。
これらの改善をして臨んだ過去問2回目は、相変わらず時間ギリギリだったもののオーバーは無く、正答率も8割だったので一安心。
受験当日
試験会場は青山学院大学。
大学という雰囲気で、なんだかとても若返った気持ちになりました。
でも教室に入ってみて、大学あるあるの椅子と背後の机が一体化した狭い空間であることにやや圧迫感を覚えました。
そして時計が無く、喚起のため少し窓が開けてあったので肌寒かったです。
時計は持っていましたが、羽織るものまでは持って行ってなかったので辛抱しました。
座ったままの待ち時間が結構長いので、念のため軽易な防寒具は持って行った方が良いかもしれません。
午前中の学科は、試験特有の集中力UPもあって時間に余裕をもって終えることができました。
しかし、午後の実技は最初から時間不足を予期してハイスピードで解いていったにもかかわらず、最後の問題を回答したまさにそのタイミングで試験時間終了。
本当にギリギリでした。
自己採点では学科実技共に8割に達していました。
実技は配点が正確にはわからなかったけど、合否はどうあれ実力を出し尽くしたので満足しました。
そして7月4日10時、ドキドキしながら合格発表を確認すると、完全合格と表示されました。
一時は本当に部分合格でも御の字と思っていたので、心の底から嬉しかったです。
AFPの案内もいただきましたが、あくまで個人が資産運用する上での教養、その勉強の動機づけとして受験したので、おそらくずっとFP技能士のままでいます。
ただ、今回の受験中にもいろいろと国の制度が変更されていくことは肌身に感じましたので、勉強そのものは継続していこうと思っています。