パニック障害

抗不安薬の減薬|15年間服用していた、メイラックスの減薬を始めました

抗不安薬の減薬|15年間服用していた、メイラックスの減薬を始めました

減薬のきっかけ

先日、心療内科を定期受診した際、「落ち着いているようだし、メイラックスを少し減らしましょうか」とお話しいただきました。

私は現在、双極性障害(躁うつ病)の常用薬としてリーマス、デパケンR、抗不安薬としてメイラックスを処方されています。

数年前までパニック発作の頓服薬としてワイパックスも処方されていましたが、パニック発作は現在、認知行動療法、認知再構成法でトレーニングを続けており、心を落ち着かせる手段としては、呼吸法、筋弛緩法、ツボ押し、何よりも考え方の再学習・再構成を中心となっているので、薬を活用する機会が減少したのです。

もちろん、御守り的に頓服薬を保持してはいますが、あまりたくさん持っていてはよくないと思ったため、ワイパックスの処方は休止しています。

双極性障害で処方を受けた経験のある方は、リーマス、デパケンRは代表的な薬ですが、メイラックスは?と思ったかもしれません。

これは、最初の受診時における私の自覚症状がパニック発作と予期不安であったため、当時日常的に続いていた予期不安を落ち着かせるために処方された経緯があります。

したがって、まだ飛行機等に乗れない身ではありますが、日常生活中の予期不安は無くなったので、減薬するには良いタイミングだと思いました。

メイラックス1.5錠の作り方

メイラックスは1日2錠(2mg)服用しています。先生の指示により、これを1.5錠とすることになりました。

ん?0.5錠ってどうするのでしょうか。

先生に伺うと、割って飲めばよいとのことでした。

確かに、錠剤をよく見ると「円の直径」とでも付記したくなるような線というか、分割補助用の溝があります。

デパケンRのような糖衣錠ならセルフで分割は無理(薬効速度が変わるからそもそもNG)でしょうが、メイラックスならばできそうです。

爪先で割ってみたら、拍子抜けするくらいあっさりと割れて、しかも結構きれいに二等分できました。

不均衡に割れて日々の薬効に波が出ると困るなと内心思っていましたが、杞憂でした。

段階的減薬の開始

メイラックスの副作用として、依存性、眠気、認知機能の低下などが挙げられていますが、私は平素の緊張度が高いのか、同じベンゾジアゼピン系の薬ではより作用が強いとされるワイパックスを飲んでも眠くならないのです。

しかし認知機能の低下は、日常生活に支障が出ると困るので、減薬の必要性を感じました。

減薬するにあたって、ハードルがあるとすれば依存性でしょう。

  • 量が減ることに対する不安
  • ゼロになることに対する不安

これもある意味、認知行動療法における不安階層表みたいなもので、現時点でゼロになることまで考えたら不安を感じますが、段階的に量が減ることへの不安をクリアしていくことで、今考えているより「0.5錠からゼロ」へのハードルは低くなっているのでしょう。

そう思うと、できそうな気がしてきました。

2錠から1.5錠に減薬して一週間の感想。

減薬初日はさすがに意識しましたが、特にいつもと変わらない日々が過ぎていくうちに意識しなくなり、これで将来の認知症リスクが下がるのならと、減薬に対して前向きに取り組めています。

パニック発作で初めて薬を処方されてから20年、長い服薬生活で脳や内臓も少なからず疲れているはず。

無理のない範囲で、減薬してみようと思います。

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