パニック障害

認知再構成法のカウンセリングで、考え方と気分の関係を学びました

認知再構成法のカウンセリングで、考え方と気分の関係を学びました

これまで、カウンセリングで作成した不安階層表を基準に、段階的に目標をクリアする認知行動療法を行ってきました。

これに加えて今回は、認知再構成法に取り組みました。

これは、従来の考え方を客観視して気分の変化を観察し、観察結果の分析から新たな考え方を発見して新たな気分の変化を評価するというもの。

まさしく、柔軟で多様な考え方を意識することによって、従来の認知を再構成するものです。

認知行動療法における不安階層表のように、認知再構成法を実施するにあたっては認知再構成表を作成します。

一例として、私が飛行機搭乗中にパニック発作に襲われた状況を基にした認知再構成表は以下のとおりです。

1:状況・環境2:気分3:自動思考4:なぜそう思ったか
いつ、どこで、だれが、何を、どのように気持ち、感情(0~100で評価)その状況で、ふと頭に浮かんだ考え「3」の考えの根拠
飛行機で帰省中、離陸後30分頃に突然発
作的不安が生じ、その後も着陸まで不安が
続き、帰路を電車に変更した。以来現在ま
で飛行機に乗れていない。

高所恐怖(100)

 

逃げられない(100)

また再発した。

 

離陸時は平気だったのに、
途中でこうなるなら、搭乗
中はずっと安心できない。

10年以上トレーニングを
積み上げてきて、飛行機を
克服したと思っていたから。
「発車・離陸さえすれば、
大丈夫」と、ここ10年の
経験で信じていた拠り所が
無くなったから。

5:別の考え方6:新たな考え方7:新たな気分
他の考えの可能性「5」の中から取り入れることができそうな
考え方をまとめる
「6」を取り入れた時の気持ち、感情
一度は克服したのだから再トレーニング
すれば乗れるようになるかもしれない
その日がたまたま条件が悪かったのかも
しれない 

途中で不安が来ても、自信をもって対処
できるような引き出しを持っていれば
良かったかもしれない

再発するならトレーニングに意味は無い
と思ったが、まだ克服ではなく途上なの
かもしれない。条件には逆らえない。
確率を高めよう。 

引き出しをたくさん持ち、1つ1つを
しっかり訓練して、緊急時にも使える
ようにしよう。

高所恐怖(まだ引き出し無し)

 

逃げられない(100→70)

この認知再構成表からは「不安な気持ちを切り替えるための引き出しをたくさん持ち、有事でも慌てず使えるようにしっかり訓練して自信を持つこと」が大切なことを理解しました。

これからのトレーニングでは、誤った学習を行動によって正しく学習しなおす認知行動療法と、その時感じた自動思考に着目して考え方を変えて気分の改善を試みる認知再構成法を意識して進めていこうと思います。

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