認知行動療法のカウンセリングで最初に作成した不安階層表。
その不安階層表の最難関に位置づけていたのが飛行機での沖縄出張でした。
不安度は100(どうにもできない程不安)と記載しましたが、表を作成した当時の心境を思い出すと100というより無限大という感じで、それに挑む自分の姿なんて、想像しただけで発作が起きそうでした。
その後、認知行動療法を積み重ねて羽田ー札幌までは飛べるようになってきたので、今がチャンスと思って挑戦することにしました。
出張期間は4月16~20日。それまでに感じた予期不安と対処法(考え方の転換)は以下のとおりです。
予期不安 | 対処法(考え方の転換) | |
3月28日 | 飛行機内の閉塞感(円筒形の筒の中に入れられるのが怖い)に対する予期不安 | ・窓側に座ると円筒形の閉塞感を感じるのだから、もし割り当てが窓側になっていたとしても、体の大きさ等を理由に通路側に座らせてもらえば大丈夫 ・今回ダメなら、素直にパニック障害であることをカミングアウトして退職した方が今後の人生楽だから、とりあえず乗ってみよう。 ・2時間半は、セミナー等の時間と同じだから、寝ていけるはず。 |
4月4日 | 理由なき強い予期不安 | ・乗ってから強い不安に耐えられなくなったら、心臓か肺か胸が強く痛むというエコノミークラス症候群の症状を訴え、近くの空港に降ろしてもらうことができるのだから、とにかく乗る。どちらにせよ、この問題はそろそろ解決をつけた方が良いと思い定める。 |
4月8日 | 予期不安を妻に話すと、「飛行機トレーニングの成功体験が活きていないのでは?」との助言 | ・これまでの飛行機トレーニングで、乗れなかったことは結局なかった。行きさえすれば大丈夫、成功体験を思い出そう。 |
正直なところ、もっと強度も頻度も高い予期不安が連続して、出張前に疲弊してドロップアウトしてしまうことも想定していましたが、予期不安は抱えつつも、良い意味で不安を出発当日まで先送りできている自分に気がつきました。
事前に疲弊することは当日の戦いを不利にするだけなので、必要な準備だけしたら、あとは何も考えない方がいいのだと思いました。
【認知行動療法】最難関目標の沖縄出張を達成しました(2018年4月)
緊張感は、羽田空港ターミナルで、私の荷物が知らないうちにカーゴで運ばれていた(出張者全員のをまとめて運んでいた)のを知った時と、搭乗へ向けて全員集合した時のみでした。 苦しい緊張感ではありましたが、ダ ...
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